今更Melody in the pocketを振り返る③

メロポケ振り返りラストです。

 

 

最高にかましてくれたQoPがはけた後、ステージに立ったのは春日部ハル(篠田みなみさん)。そして、歌う曲は

 

19.またあした

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いや正直言うと、さすがに今回は聴けるんじゃね?って期待してた部分はありました。今でも一度も披露されていないし、Chain the blossomでやらなかったらここだろ、と。ただ、ライブ中はこの曲の存在が頭から消えてましたね。ここまで純粋に音楽ライブとして跳ねたり叫んだりするのが楽しすぎて油断してるところに、茂木監督の感情爆弾が点火されてしまった感覚。あー終わりだ。同時に、この楽しい時間もあと少しか・・・って悟ってしまったのもありました。

 

ここでちょっとナナシスの作品解説なんですけど、武道館ライブまでにリリースされた曲で「ソロ曲」って、春日部ハルが歌う「またあした」しかないんです。

※ゲーム内エピではアイドルのソロステージがあったり、またアイドルによってはソロ曲を持っていると推測出来る発言はあるのでぼくらの世界で音源化してないだけで存在してるかもしれません

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↑(聴いたことないぞ・・・)

 

でも「またあした」という楽曲は、"僕の中の"一般的なアイドルのソロ曲でイメージされる「アイドル○○が歌う、○○のための曲」という位置付けではないと思ってて。ナナシスを代表して、春日部ハルがナナシス(茂木監督)の伝えたいことを歌ってる感覚なんです。なんで春日部ハルなん?って、それは春日部ハルが紛れもなく主人公だからです。春日部ハルにしか歌えない曲ではありませんが、春日部ハルが歌わないといけない曲、って感じです。わかってくれる人がいたら嬉しいです。

というか、またあしたを完全に理解してるオタクいたら教えてほしいぐらいには僕もまだよく分かってなくて。この曲って「尊い」とか「エモい」みたいなひとつ覚えの表現で片付けられる曲じゃないと思ってます。アイドル云々の話じゃなくて、「人間」のことをアイドルが歌いあげる。なんかこう、諦観の中に一筋の光があるような感覚で、僕は機動戦士ガンダム逆襲のシャアとか新世紀エヴァンゲリオンとか機動戦士ガンダムOOとか思い出すんですよね。

(以下歌詞引用)

今日なにを食べたのだとか
嬉しいとか辛いとか
知りたいことたくさんあっても
何故だか聞けない

だから手と手
つないだ指先に残った願い
溶け合えない僕らが持つ
最初の習性

誰一人として同じ人間なんて存在しなくて、皆がお互いのことを完全に分かり合うなんて出来るわけありません。だって自分は自分で、他人は他人だから。理解できなくても共感はできるかもしれませんが、体験とは違うと思うし、同じ体験をしてもキャパや感性が違うから完全に同じ体験とは言えません。例えば、今見ている青空を書けって言われて10人が全く同じ青空を書くとは思えません。友達と一緒に映画を見ても感想が違うかもしれません。立場が違えば、見えてる世界も違う。現実問題、それで戦争がおきたり、スモールな話で言えば家族や友達と喧嘩したり、好きな人、嫌いな人って区別が出てくるわけで。面倒くさい生き物だと思います。

それでも、人は人を信じてその手を求める。人は一人だけど、一人で生きてるわけじゃない。生きるって単純なことじゃないけど、それでも、「じゃあねまたあした」と言えば明日はやってくる。そんな前向きな曲だと僕は思ってます。自分語り終わり。

 

そしてこんな曲を篠田みなみさんが一人で歌っているんですが(←この時点で僕はもう結構ヤバい)、途中、歌が一旦止まります。すると、後ろには円陣を組んだ777☆のメンバーがいて、一人分、隙間が空いてました。そしてそこに加わるハル。

『今までこの歌は自分一人で歌っていたけど、今は違う。仲間がいる。みんながいる。一緒に歌ってくれますか?』(ここらへんの台詞はうろ覚えですごめんなさい)と語りかけて、オーディエンスを巻き込んだ合唱が始まりました。ここからアホみたいに泣いてました。「またあした」という歌が具現化して目の前に広がってたんですよね。ペンライトの光と、みんなの声と、そしてアイドルと。周りのオタクなんて自分からしたら連番者とかいない限り、99.9%他人なわけじゃないですか?この日たまたま同じライブに来ただけで、名前も年齢も知らない、話したこともない人間ばっかの空間で、みんなが同じ歌(またあしたってのが重要)を歌いあげるっていうのが、僕はすごく素敵なことに感じました。だから泣きはしたんですけど、すこぶる晴れやかな気持ちでいっぱいでした。ありがとう茂木監督。

 

またあしたを歌い終えて、12人が一人ずつMCをしていきます(キャラで)。よく覚えてないんですが、「いやホンマそれ。それやわ〜」ってウンウンうなづいてた気がする。からの〜

『ここから始まるわたしたちとあなたの新しい、

スタートライン!』

20.スタートライン

「新しいスタート」って無性にワクワクしますよね。誰やねん始めに言い出したやつセンスがバグってる。この曲は武道館時点では777☆の楽曲中、最新のものになります。ここまで歩いてきた777☆の新しいスタートライン。けどこの線は今までの自分達がいたからこそ描ける線なんですよ。自分肯定ソングが、僕は好きです。

(以下歌詞引用)

ありがとうもごめんねも
忘れちゃいないよ 大切にしまったままさ
現在も飛べないままなのは
そのポケットが いっぱいだから

いま涙がこぼれたら
胸の花にそれを撒くんだ
ほら 誰かが描いた線
僕ももう行かなくちゃ

俺のポケットがパンパンや

もうずっと歌詞に殺されてる。僕がナナシス好きな理由の一つで、楽曲の歌詞が異常なまでに刺さるんですよ。泥臭さというか、人間臭さというか、真っ直ぐであろうとするアイドルの姿を的確に表現してるから大好きです。曲調もあいまって、もうこれでライブ終わっても満足だ〜〜〜〜〜。

 

21.FUNBARE☆RUNNER‼︎

I☆KU☆ZOOOO!!!!!!!!!

まだ強い曲がある。なんだこのライブ。

スタートラインから繋ぐならこの曲ですわと納得しちゃった。新しいスタートを切ったアイドルと一緒に走るしかないよな。

(以下歌詞引用)

そうだ RUNNER!走れ!
何よりも弱い自分に負けないように
だって「このままあきらめたい」
そう思わない自分のこと信じてたい

いつか誰かの光になるんだ
想いのたけ手渡すように
君とつなぐバトン
終わらない夏の始まりを見てる
見上げれば青と入道雲

お前が信じるお前を信じろ。この終盤に来て終わらない夏が始まっちゃって、もう大変楽しゅうございました。そしていよいよラストの曲がきます。

 

22.STAY☆GOLD

このブログも終わりが近いですが、Melody in the pocketにおいて一番評価すべき点を挙げたいと思います。それは・・・

Star☆Glitterを歌わなかったこと!!!

これに尽きます。僕の妄想ですが、Melody in the pocketは間違いなく、777☆がここまで歩いてきたことを証明するライブです。だから、スタグリは必要なかった。いや、スタグリの力を借りてはいけなかった。僕個人はスタグリめっちゃくちゃ好きです。上位5つには入る。皆も大好きだと思います。ナナシスを体現する曲だとも思います。でも、スタグリはセブンスシスターズなんです。七咲ニコルなんです。今までの周年ライブでは外すことなく歌われてきましたが、今回はセブンスはいません。だから僕は武道館では歌って欲しくなかったし、実際歌われることなく、自分達の曲で締めくくったことが本当に偉くて、そのことに気付いた時にはもう嬉しいわ泣けるわでめちゃくちゃでした。

しかも、""STAY☆GOLD""なんですよ。この曲って、Star☆Glitterと対をなす曲で。ナナシスのテーマでもある『輝ける一瞬』を歌うスタグリ、一方『永遠の輝き』歌うステゴ。どっちもS☆G。本当にこういうとこやぞ茂木。本当にやる。

一見、同じ作品内で矛盾してるようなテーマなんですが、決して、お互いの輝きを否定するものにはなっていません。

(以下歌詞引用)

ねぇ奇跡みたいな僕らはみんな
いつかは消えてしまうけど
ひとつひとつの光が
いつまでも(色褪せない)
黄金のメロディ

夢を追いかけたのは
君の笑顔を見てたいから
見上げた僕らの上には
いつの日も(変わらない)
はにかむような虹

アイドルの輝きは奇跡のような一瞬のもので、いつかは消えることもわかってる。でもその輝ける一瞬が、誰かにとっての永遠の輝きになる。STAY☆GOLD、あまりにも最強。

あと、引用した部分はラスサビ部分なんですが、"黄金のメロディ"ってところ、歌い方が本当に刺さるからみんなまたCD音源でもいいから聴いてみてください。歌いきった時、声優さんみんな汗だくなんですが、みんなめっちゃいい表情で、本当にキラキラ輝いてて、アイドルってやっぱいいなーってなりました。

 

こんな感じで振り返り終わりです。Melody in the pocket、本当に最高のライブでした。僕のポケットはいつまでも色褪せない黄金のメロディでいっぱいになりました。ほんまに楽しかった。

 

ここまで読んでくれた人ありがとうございます。解釈違い多々あると思いますが、面倒くさい話大歓迎なので何かあれば書いてくれると嬉しいです。あとここまで読んでくれる人って多分ナナシスやってる人だと思うんですが、もし、「ナナシスよく知らん!でも興味湧いた」って人いたら是非ゲーム始めてください。何か、見えてくるはずです。