今更Melody in the pocketを振り返る①

皆さん、Tokyo 7th シスターズという作品をご存知でしょうか?

「知ってる!SEVENTH HAVEN!高まるw」

「曲は強いよね」

「ゲームはやってないけどライブは良いから毎回行ってる」

 

いや、それ!!!!

間違ってないんですよ本当に。Tokyo 7th シスターズ、通称ナナシススマートフォン向けのアプリケーション。ジャンルはアイドル育成リズムゲームです。よく言われるように曲は強くてライブの満足度も非常に高いです。

 

ただ、それだけじゃない。本当に話がよく作られてて、魅力的なアイドルで溢れています。だからこそ曲が映えます。

ナナシスという作品の持つパワーというか、ナナシスしか持ち得ない輝き、みたいなフワッとしてるけど熱くなるものが確かにあるからライブで高まることが出来ます。持論ですが、2.5次元ライブの強みって、曲や演奏の完成度以外に、キャラが生きててそれぞれの物語があって、それが演出と楽曲にハマった時に他にないカタルシスを得られることだと信じてます。ナナシスには、それがあります。

 

ということで今回は去年7月に武道館で開催されたメモリアルライブ、「Melody in the pocket」(以降メロポケと略す)の振り返りです。ライブから約10ヶ月が過ぎ、もはや筆が遅いという次元ではないのですが、今思い返しても最高のライブでした。感想もそれなりに長くなるし途中脱線するかもしれません。それにナナシス知らない人には退屈な部分もあると思います。でも僕なりにこの作品を追ってきてメロポケで感じたことを振り返りつつ、みんなに推していきたいと思います(なんとライブ円盤はもう発売されてます!僕はこれ書いてから観ます)

 

まずライブのタイトル、メインビジュアルの発表から振り返り。

ライブタイトル「Melody in the pocket」て。意味深なタイトルで意味がないわけがない。まず浮かんだのはスタートラインの歌詞で、この時点で「あっこれストーリーがあるタイプのライブだ」と確信しました。3rdライブ「CHAIN THE BLOSSOM」と同じタイプのライブじゃんって。このライブであの楽曲やシナリオが補完されて、ナナシスのストーリーが進むんだ!って。2.5次元ライブの理想的な姿だなと個人的には思います。

「ポケット」って人の大事な部分っていうか、思い出というか、いろんなエモいものを想起させるワードだと思ってるので今回やばそうやなってのは覚悟してたし期待も膨らんでました。

そんで5月くらいにメインビジュアルが発表されました。

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ズルやろ。

今回のライブは7月。そしてナナシスといえば夏。青空を背景に円陣を組む777☆SISTERS。これしかないと言っても過言のないキービジュアルだと思いました。

また、このライブはナナシスという作品全体の物語を進めるライブというよりはナナシスのメインアイドルユニット、777☆SISTERSの物語なんだなと思いました。たしかにナナシス≒777☆みたいなところファン目線でも否めないんですが、777☆がやっぱり看板だという茂木監督の気概を感じました。「なんで777☆なんだよ!」って怒るオタクはまあいないと思います。仮にCi+LUSが円陣に混じってたらそれはおかしくないですか()

 

ー青空(ここ)まで、歩いてきた

このフレーズは777☆しかありえない。777☆はセブンスシスターズと違って、星じゃないんです。勿論777☆もキラキラ輝いてる存在ではあるけれど、星じゃないんです。誰か分かって欲しい。つらいことも沢山あって挫けかけたこともあったけど、それでも一歩一歩少しづつ前に歩いて、青空まできた。自分たちの気持ちにまっすぐそって歩いてきた。僕個人はナナシスを「自分が何をしたい、何になりたい」を探して追い続ける物語だと思ってます。そして青空っていう一つの境界まで辿り着いた。まっすぐで、純粋な場所。ここまできた。勿論、青空はまだゴールじゃなくてまだまだ先へ進んでいけるけど、それでも青空まできたってのはめちゃくちゃ感慨深い。777☆にとって。

 

「えっもう青空まできたの!?」とはなりませんでした笑 要はいきなり強くなったわけじゃなくて、ここまで色んなことがあったのは知ってるからですね。タイミング的にバッチリだった気がします。777☆にしろ、ナナシスというゲームにとっても。ナナシスのゲーム面は僕自身プレイしてて、ユーザー増やすためにもどうにかならんのかって思うことがよくありましたし、他のリズムゲーと比べられるし、周りの人にも曲はつよいんだけどね、って言われて焦りや不安もありました。このゲーム終了するんじゃね?って。それでも2回大きなアップデートを経て随分遊びやすくなって、ゲーム造りに関してはまだ手探り感が否めないけど、試行錯誤を繰り返してなんとか4年目まできました。小耳にした話では、ソシャゲの寿命って5年と言われてるらしくて、商業作品としても、ようやくここまできたってのはあったような気がします。

 

少し脱線して自分語りになるんですが、777☆は初期はそこまでパッとしませんでした。僕がナナシス始めた理由もStar☆Glitter、ひいてはセブンスシスターズが刺さったから。セブンスに限らず、割と初期からいた4UとかKARAKURIも色がハッキリしてるし「777☆、メイン張るほど強いか?」って時期がありました。個人的に777☆、というよりは天堂寺ムスビが好き、みたいな感じです。今は大好きな曲になった「僕らは青空になる」も、リリースされた当初は「なんやこの作品めっちゃ夏推してくるなぁ」くらいの感想しかありませんでした。でも、ゲーム内エピや楽曲が増えていく中で、それまで自分の中でぼやけていた、""777☆のメンバーが「何をしたいか」""が少しずつ分かるようになって、それに伴って僕の中で777☆とその楽曲が本当の意味で強くなっていきました。個人的に、「作品の看板を背負う立場なのにあんま強くないキャラ」があんまり好きじゃないんですよ。だから自分の中で777☆が段々強くなっていくのが実感できて嬉しかったなぁ。見てきてよかったなって。777☆はここまで楽しいことばかりじゃなくつらいこともあったけど、それでも「誰かの背中を押す」っていう姿がどんなアイドルにも負けないくらいキラキラしてて、その姿に僕も背中を押されました。そんなアイドル達が青空で円陣組んでるのはズルでしょ。

あとこのフレーズって、EP3.0いつか青空を超えて中でコニーがそれっぽいこと言ってるんですよ。印象に残ってて好きな台詞なのですぐにピンときました。

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いやこれやん!つってオタクと盛り上がってたら…

ライブ始まる前にコニーのMCがあって、まんまこの台詞言われてもう無理でしたね。そうやんなそうやんな、このライブってそういうことやんな!って確信出来ました。これもすごく嬉しかったのを覚えています。こっちが求めてるものと造り手が提供するものが合致する瞬間は最高です。希望しかないライブ。そろそろ順を追って振り返っていきます。

その前にもう一つズルを紹介。ライブ当日僕は2階席の5列目くらいで、ステージを少し上から眺めることが出来たんですが、その時点であっやばいオタクの好きなやつキタキタキタ!って。何があったか説明すると、アイドルが立つであろうステージの中心にに青空が描かれていてたんです。つまりここに777☆出てきてメインビジュアル再現するやつやろオイオイオイオイって。そんなわけでライブが始まります。

 

 

まずはじめに、予想通りステージがせり上がって777☆の12人が現れて、円陣を組んだところにスポットライトが当たる演出。メインビジュアルの再現ですね。好き。そこから掛け声と共に始まるのが

 

  1. 僕らは青空になる

これしかない。これしかないんですよ、普通に考えれば。青空になるんだよ。でも来て欲しい曲が当たり前にど頭から来てくれるのは気持ち良すぎました。どこぞの○UNGOなら開幕は絶対スタートラインかSnow in "I love you"やってた。これは""ガチ""。

イントロの「テーーーーーーーーー(高音)」でまず馬鹿高まります。夏だあああああああああああ!

僕青は時が経つほど強くなっていく成長性Aの曲(ゴールド・エクスペリエンス)

(以下歌詞引用)

叶わないだけの夢もあると 君はちょっと悲しく笑うけど

あの日から履いて傷んだシューズは そんなことじゃ君を裏切らないから

アイドルソングにおける「あの日」ってフレーズは時間経過でどんどん強くなっていきます。だからこそリリース当時はそこまで強く感じませんでした。あの日からってまだそんな何も起きてなくない?って感じで。今となってはいろんなものが積み重なってるから、Aメロから泣きました。でも嬉しい感情の方が多くて多分泣きながら笑ってたと思います。観てる人それぞれに「あの日」があるはずだから刺さり方も人それぞれで、初期と比べてすごい曲に進化したと思います。

高すぎてあきらめた青空に 今日は届きそうな気がするんだ

イェッタイガー!!

↑いつでも聞こえる。まあまあ気持ちいいから許す。

それはそうと歌詞の一つ一つが刺さりすぎますね。

運命だよ  ココニイルコトは
流した涙  それが証になった
その勇気は奇跡じゃない
動き出した夏が  今キミを待っている

僕青は頑張ってる人への全肯定エールソングなんです。努力も流した涙も自分の大切なものであり、自分だけは自分を否定しちゃいけない。だから前に進もうとパワーをくれる曲です。勿論777☆にとっても。

「動き出した夏が  今キミを待っている」めっちゃ気持ちよかった。最高の夏、始まりました。

 
  2. KILL☆ER☆TUNE☆R

振りコピが、くっそ楽しいいいいいい。簡単なんでみんな踊りましょう。

あといつもと曲の構成が違って「どうやって どうやって この気持ち伝えよう」で一旦歌うのやめて円陣組んで作戦会議→ありがとう!って言われた覚えがある。ここはうろ覚えです、すいません。

 

  3. Cocoro Magical

右手からドキドキ!恋が高鳴る!

イントロの単音からこの間およそ0.5秒。俺じゃなきゃ聞き逃しちゃうね。右手あげました。

恋する女の子のポップチューン。かわいくて楽しい曲です。振りコピが楽しい。

 

ココマジが終わって、確かここで777☆の各アイドルのMCが入って転換だったと思います。最高のOPパートでもう汗だくでした。楽しすぎる。

 

こっからはLe☆S☆Caのパート。

  4. YELLOW

飛ぶYo!!!で飛ばんやつ、正気ですか?まず思ったのは衣装がめっちゃ可愛い。萌えるもの。

 

  5. タンポポ

気づかせてくれたのは?????? 

俺かもしれねえ・・・

 

  6.ひまわりのストーリー

このライブのために用意されたような夏曲。夏に聴けて本当に良かったです。歌詞もLe☆S☆Caの成長を感じることが出来るものになっていて◎。

 

トワイライトとかBehind Moonの静かめな曲は抜いた構成でした。確かに夏らしさで言えばこの3曲かなって思います。武道館から色々あった2019年現在、夏にこのユニットを見れて本当によかった。

Le☆S☆Caでした!

 

  7. 星屑☆シーカー

行くよ!

ゔああああああああああああああ!!!からのジャンプ連打です。WN4は本当に可愛いです。電子の妖精可愛い可愛い。衣装も各アイドルのパーソナルカラーで分けてあってとても可愛かったです。

 

  8. プレシャス・セトラ

テテッドドゥーン。イントロドンでトランザム

僕にとってのSiSH最強楽曲です。音も声もめちゃくちゃ気持ちいい。両手を挙げてって言っとるんやから両手を挙げなさーい。演者がクラップとかジャンプ煽ってくるし馬鹿楽しいです。2サビ前のスイの「制限はないね」が狂うほど好きです。

 

  9. 14歳のサマーソーダ

懐かしく淡くて儚い夏を連想させる曲。サンボンだからこそ出せる雰囲気です。これもね、めちゃくちゃ好きなんですよ。ナナシスにとって夏という季節は正義。

待ってロンリー・フォーティーン・ソーダアアアアアアアイ!

 

  10. CHECK' MATE

NI+CORA、強くなったなぁ。ムキムキかよ。めちゃくちゃカッコいいシスターズが見れました。僕は天堂寺ムスビが好きなんですけど、贔屓目抜きにしてもすごかったです。振り付けも要所要所しっかりキメてて格好良かった。Cメロからの落ちサビが気持ちいい。

ムスビとスース、2人が出会えて本当によかったと思える曲です。

 

  11. シトラスは片想い

ここで最近ユニットデビューしたばかりのCi+LUSが登場。流れ的にここかなってところでバッチリきました。なんかNI+CORAとCi+LUSって先輩後輩みたいなだなって。デュオユニットだし。でもだからこそ先発のNI+CORAと比べられるって不安はあったろうし、差別化できるのかなって僕も初めはお手並み拝見(腕組み斜構キモータ)って感じでした。

オタク「Ci+LUSは今一番熱い"声優ユニット"!」

↑アホ○ね

Ci+LUSにはNI+CORAとは全然違うユニットの強さがあることが確かにわかります。エピがね、メチャクチャいいんですよ。自分たちだけの輝きを見つけるまでの過程が大事。

 

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天堂寺ムスビ、人!

(細かいこと言わんからオタクは「ワン・ステップ・フォワード」、「遠回りして、見つけたもの、大切なこと」、「トゥルー・ネーム・オブ・マイシスター」を読め!今すぐ!今なら全エピソード解放中やぞ!!!)

2人の絆の強さでバチバチくるNI+CORAにうってかわって、片想いの甘酸っぱさを可愛さに乗っけてぶつけてくるシスターズです。いや、可愛いんですよ本当。

 

  12. アイコトバ

可愛い。パパイヤ鈴木。

 

 

とりあえずここで一区切りにします

次→http://ykks.hatenablog.com/entry/2019/07/11/043751